医院からのお知らせ
2020年06月24日左上6 マイクロエンド・精密根管治療(外科的根管治療(歯根端切除術))
以前、マイクロエンド・精密根管治療を行なったが改善が認められなかったため、外科的根管治療(歯根端切除術)にて病気の改善を試みる。
術前デンタル:左上6番の近心および遠心頬側根の完全閉鎖、口蓋根の根尖部透過像への根管充填材の噴出、3根とも根尖部透過像を認める。
術前CT:術前デンタルでは3根にまたがる透過像と判断したが、CT撮影にて頬側2根と口蓋根それぞれに独立した透過像を有することが確認できる。術式および準備の内容にも関わるので、外科的根管治療(歯根端切除術)時にはCT撮影が必須であることを再確認。
適切な剥離ののち骨窩洞を形成し、歯根端切除術を開始。まずは近心頬側根を切除し、口蓋根への到達。
3根とも根尖切除を完了。肉芽や嚢胞などの病的組織の取り残しを精査。頬側に取り残しおよび破折を疑う部分があたっため、さらに骨窩洞を拡大。
口蓋根の逆根管形成。
続いて遠心頬側根の逆根管形成。イスムスが認められたため、歯根の強度を落とさない程度に形成。
術中マイクロスコープ画像:近心根の2根管、遠心根のイスムス、口蓋根に適切にバイオセラミック パテにて逆根管充填がなされていることを確認。
術後デンタル:3根、4根管の適切な逆根管形成および逆根管充填がなされていることを確認。
2018年08月31日左下7 Previously Treated / Normal Apical Tissues
ファイル除去を含め、一回で築造までのご依頼。
開咬量2横指、16歳という年齢を考慮し、近心頬側根の破折器具は積極的には除去を試みない事を依頼元および患者さんに同意の上で治療。
左下7番の近心頬側根に破折器具、他の根管には根管貼薬材様の不透過像を認める。
偏心デンタル撮影でも、根尖部透過像および歯根膜腔の拡大は認められない。
ラバーダム防湿下で治療開始。ファイル試適により近心頬側根の破折器具のバイパスを確認。
開咬量が少ないため、遠心根のファイル試適は別途撮影。3根ともApical patencyが得られていることを確認。
適切な根管拡大の確認。ポイント試適にて適切な作業長が確保されていることを確認。
CWCTにて根管充填。緊密な根管充填がなされていることを確認。
術後デンタル。築造も含め適切な治療がなされていることを確認。
偏心術後デンタル。築造も含め適切な治療がなされていることを確認。
治療内容:左下7 再根管治療および築造
治療回数:1回
治療時間:1時間30分
治療費(税抜):再根管治療(大臼歯)¥150,000-、築造¥30,000-