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2025/11/05歯の黒い点があるけどこれってむし歯?
岐阜市にある、あかなべ歯科です。
歯に黒い点があるけどむし歯?
と大体の方は疑問に思った経験があるのではないでしょうか?
もちろんむし歯の可能性もありますが、実は黒い点ができる原因はむし歯だけではありません。
そこで今回は、歯にできる黒い点の正体についてご紹介していきます。
▪️歯の表面が黒くなる原因はいくつかあります。
歯が黒くなる原因で最も多いのはむし歯ですが、中には単に着色汚れが原因だったり、歯石の黒ずみや詰め物があることで境目が黒ずむ、黒い食べ物が詰まっているなんてことも考えられます。
それぞれ見ていきましょう。
①虫歯の場合
むし歯菌が歯のエナメル質を溶かす過程に食べ物や飲み物に含まれる色素が吸収されることで、歯に色が付くことがあり、これが原因で歯に黒い点が発生します。
②着色汚れの場合
濃い色の食べ物や飲み物を摂取することで歯が着色されて黒ずんだように見えることがあります。
飲食以外でも、タバコのヤニなどで着色する場合もあります。
③歯石が黒ずんでいる場合
歯石と聞くと白いイメージですが、黒くなる場合があります。黒くなる原因は歯茎からの出血や滲出液などのミネラル成分がプラークと混ざり石灰化するためです。
④詰め物と歯の境目が黒ずむ場合
金属の詰め物であれば劣化が原因で成分が溶け出すことで歯や歯茎が黒くなる場合があります。
プラスチックの詰め物の場合は長期間使用することで変色を起こし、茶色や黒いシミのように現れることがあります。
その他でも劣化によって詰め物と歯の境目に隙間が出来てしまうと、そこに汚れや細菌が蓄積され黒ずむ場合もあります。
⑤食べ物が詰まっている場合
単に歯の隙間や窪みに黒い食べ物が付着している場合もあります。
黒ゴマが詰まっていたり、着色まではいかない色素の強い飲食物が付着しているなどがあります。
▪️治療法について
原因がむし歯である場合、度合いにもよりますがその部分を取り除いて穴を詰め物で埋める治療を行います。
着色汚れの場合であれば、クリーニングを受けることで頑固な着色汚れを取り除くことができます。ただし、小窩裂溝(しょうかれっこう)と専門用語で言う歯の溝の中や歯と歯の間の着色汚れは、取り除くことができません。

しかし、日々の正しい歯磨きで着色汚れを防ぐことができるため、ブラッシング指導を受けるようにしましょう。
黒い歯石の場合は、歯科医院で歯石除去を行います。
もしも歯茎から頻繁に血が出ているといった場合は歯周病の可能性が考えられます。
根本的な歯茎からの出血を改善するようにしましょう。
詰め物による黒ずみは劣化が考えられるので、新しい詰め物に交換することになります。
そのまま放置してしまうとより大きな問題に繋がる可能性があるので早めに歯科医院に相談しましょう。
黒い食べ物の付着はブラッシングで落とせるため、特に治療は必要ありません。
しかし、頻繁に詰まるなどであれば汚れが溜まりやすい歯の形状や状態になっているため、虫歯のリスクが高いと言えます。
念の為に歯科医院に相談するようにしまよう。
▪️黒い点は自分でも取れる?
歯の黒い点が気になってどうにか取ろうとした経験がある方も多いと思います。
食べ物の付着であればご自身で簡単に取れますが、虫歯や頑固な着色汚れ、歯石、詰め物が原因の場合はご自身で取ることは難しく、無理に取ろうとすると歯や歯茎を傷つけてしまい二次災害に繋がる可能性もあります。
どうにかご自身で黒い部分が取れたとしても原因は判明せず、根本的な原因を解決しない限りまた黒い部分が出てきてしまい、症状が悪化する場合もあります。
必ず歯科医院相談し根本から解決するようにしましょう。

