岐阜市にある、あかなべ歯科です。
インプラント治療はどんな状態や状況でも誰でも治療ができるというものではありません。
中にはインプラント治療が難しいと断られた方も多くいらっしゃいます。
ではどのような場合だとインプラント治療が行えないと判断されるのか紹介していきたいと思います。

▪️インプラントが行えない場合は？
インプラント治療が行えないケースは様々あります。
しかし前もってお伝えしておきますが、他院で断られたとしてもインプラントに対する知識や経験が豊富な歯科医院であれば対応できる場合も多々あります。
他院で断られたとしても諦めず、インプラントを得意とする歯科医院にセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
それではインプラントが難しいケースを見ていきましょう。

①骨が薄い、少ない
インプラントは顎の骨に人工歯根を直接埋め込む治療方法です。
骨に埋め込めるだけの穴を開ける必要があり、顎の骨が薄かったり痩せている場合は埋め込む面積が確保できず、インプラントが難しいと判断されます。
しかし、GBRやサイナスリフトなどと呼ばれる骨造成に対応できる歯科医院であれば骨を増やしたり再生させることがでインプラント治療を行うことが可能になります。

②虫歯が多い、歯周病がある
虫歯や歯周病があるとインプラント手術時に細菌感染を引き起こす可能性が高くなります。
感染してしまうとインプラントの人工歯根と顎の骨がうまく定着しない恐れがあるためインプラントができないという判断になる可能性があります。
もしもインプラントがうまく定着したとしてもインプラント周囲炎と言う歯周病に似た症状の発症リスクが高まります。
虫歯や歯周病がある場合はインプラント治療を行う前に治療を行い、口腔内の衛生環境が確保できた後にインプラント治療を行う流れになります。

③歯列の乱れ
歯列が悪い箇所にインプラントを埋入する場合はインプラントを適切なポジションに収めることができない可能性があり、噛み合わせが悪くなると判断されるとインプラントを行うことができません。
この場合はまず先に歯列矯正を行い、歯列が整ってからインプラント治療を行うことになりますが、矯正とインプラント両方に費用がかかるため高額な治療になります。

④全身疾患がある
糖尿病や腎疾患、骨粗鬆症といった全身疾患を抱えている方はインプラント治療が難しくなる可能性があります。
糖尿病の方は免疫力が低下している可能性があり、治療期間が長引いたり、インプラント周囲炎のリスクが高くなってしまいます。
腎疾患の方も免疫力が低い傾向にあるため細菌感染のリスクが高まり、骨が脆い傾向にあるのでインプラント治療は難しくなります。
腎疾患の方はインプラントと骨の結合力が弱くなる傾向にあるため、、治療期間が長引いたり、インプラント周囲炎のリスクが高くなってしまいます。
全身疾患がある方でインプラント治療を行う場合は歯科医師だけで判断するのは難しく、かかりつけ医と連携して治療が可能かどうかを判断する必要があります。

⑤未成年など年齢が若い
若い方、特に未成年の場合は顎のまだ成長段階の可能性があるため、インプラント治療はまだ行わない方が良いと判断される場合があります。
インプラントを埋入するとその位置から動かすことはできません。
顎が成長しきっていない段階で埋入してしまうと顎の成長や歯列の変化にインプラントだけが対応できず、その場に取り残されるため将来的に患者さんのリスクが高いと考えられます。
顎の成長が止まるまで待ってからインプラントを埋入するか、別の治療法で一旦補うかという対応になります。

⑥喫煙者
喫煙されている方はインプラント治療が難しくなる可能性があります。
喫煙することによって血行が悪くなり、ニコチンによっても血管収縮作用が働くため患部に届く血液量が減少します。
これが原因で患部が十分に治癒できず、人工歯根と顎の骨がうまく結合できずにインプラント治療が失敗する可能性があります。
また、喫煙者は歯周病になりやすい傾向があり、インプラント治療後の歯周病やインプラント周囲炎のリスクを高めます。
喫煙者の場合はインプラント治療中前から禁煙をする必要があり、治療後も禁煙を行うようにしましょう。

⑦妊娠中
妊娠中の場合絶対にできないという訳ではありませんが、インプラント治療は手術や投薬、レントゲンを行う必要があり、母子の安全性を考慮して避ける傾向にあります。
身体面精神面共に不安定になりやすいため万が一がないよう妊娠中のインプラント治療はおすすめしていません。

▪️まとめ
いかがだったでしょうか？
インプラントが行えないケースは様々ありますが、ほとんどの場合適切な対処やタイミングを待つことで治療が可能になります。
患者さんの状態や状況にもよりますが、一回断られたからと言って諦めず対応できる歯科医院を探してみましょう。