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2024/12/04インプラント治療後に後悔してしまう理由は?

岐阜市にある、あかなべ歯科です。

インプラント治療後に起こる様々なトラブルによって、インプラントなんてやらなければよかったと、後悔されている方は意外と存在します。では実際、どのようなトラブルで後悔する方がいるのでしょうか?

今回は、後悔している理由や、トラブルを回避するためにはどのようなことに注意する必要があるのかなどご紹介していきます。

▪️インプラント治療後に後悔した事例

インプラント治療で後悔する理由は様々です。

治療費が高額な上、外科手術も必要になるため、些細なトラブルでも後悔する理由になりえるのかもしれません。

事前にしっかりと歯科医師と相談を重ね、治療を行なったとしても後悔するケースも稀にあります。

実際どのようなトラブルが原因にあるのか見て行きましょう。

1、痛みや痺れ、腫れが原因

必ず痛みや痺れ、腫れなどの症状が出るわけではありませんが、稀にインプラント術後にこのような症状が長く続く場合があります。

通常は術後23日程度痛み・痺れ・腫れのピークがきて、12週間前後もあれば症状は治ります。

もし2週間以上続く場合は細菌感染の可能性も考えられ、これは術後の衛生管理が不十分であったり、歯科医師に止められているにも関わらず飲酒や喫煙をしてしまい、それが原因で引き起こされる場合もあります。

患者様側が注意を怠る以外でも、手術の際に下歯槽神経を傷つけてしまうと痺れや麻痺といった症状が現れます。

2、インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラント治療後に誰にでも起こる可能性のあるインプラント特有の病気です。

インプラント周囲炎は定期的なメンテナンスや日々のケアを怠ることで口腔内が不衛生になり、細菌感染を起こして進行して行きます。

初期段階では自覚症状はなく、進行することでインプラント体を支えている骨の周囲を溶かし、骨がインプラント自体を支えることができなくなり、最悪脱落する恐ろしい病気です。

3、被せ物が取れた

インプラントの種類には大きく分けて2種類あり、インプラントとアバットメントが一体になっている1ピースタイプと、インプラントとアバットメントが独立していてネジで連結するタイプの2ピースタイプが存在しています。

被せ物が取れるトラブルは、インプラントの種類によって異なります。1ピースタイプのインプラントの場合は、常の被せ物と同じで、接着剤の劣化や被せ物の変形などで、被せ物が取れる場合があります。2ピースタイプのインプラントの場合は、インプラントとアバットメントを連結しているネジが緩む、またはアバットメントやインプラント体自体が壊れて被せ物が取れる場合があります。

また、噛み合わせが悪くインプラントに負担がかかる可能性がある場合は何らかのトラブルが起きた時にわざと被せ物が取れる強さで連結しておく場合もあります。

4、前歯のインプラントの角度や見た目が気になる

見た目が美しいインプラントですが、歯を支えている骨や歯肉の状態によっては見た目を美しく仕上げることが難しく、歯が長く見えたりする場合があります。

なかでも特に前歯のインプラントは難しいと言われています。

前歯は目立ちやすい歯のため、埋め込む角度や方向がほんの少しズレただけで出っ歯に見えたり、被せ物自体の形や厚みが原因で出っ歯に見えるなど、歯科医師や技工士の経験や実績次第で容姿に大きく影響を与える可能性もあります。

もし前歯のインプラントを検討している方は、経験や知識が豊富かつ、使用する機器は充実しているかといった部分も注意して歯科医院を選ぶ必要があります。

5、インプラント治療自体が失敗している

インプラント治療は外科的処置を伴い、人工歯根を顎骨に埋入する手術を行います。決して簡単な治療ではありません。

インプラントを顎骨に埋めるには方向や角度が適切でなかった場合、人工歯としての機能を発揮できません。

そのため、必ず手術の前にはさまざまな検査を行ない、綿密な治療計画を立てます。

しかし、この治療計画にミスがあった場合はインプラントと骨がうまく結合しない、痛みや麻痺といった症状が出る、出血を引き起こすなど様々なリスクを伴います。

しっかりと経験豊富で信頼できる歯科医院を選びましょう。

6、インプラントと骨の結合が不十分

インプラントを埋める方向や角度が適切でない場合、機能が発揮できないとお伝えしましたが、骨との結合には方向や角度も重要になり、その他では喫煙も結合に大きく影響を与えます。

喫煙はインプラント術後の治りを遅らせ、抵抗力を弱らせる作用があります。

どうしても禁煙ができない方は残念ながらインプラントは不向きと言えます。

7、インプラントが上顎洞に入り込んでしまった

上顎のインプラントに限ったことですが、骨の上部には上顎洞と呼ばれる骨の空洞が存在します。特に上の奥歯は上顎洞のすぐ下に位置しており、もともと骨自体が薄くなっています。

もし、インプラント手術時に突き抜け、この上顎洞にインプラントが入り込んでしまうと蓄膿症や副鼻腔炎のような症状を引き起こすことがあります。

何度もお伝えしていますが、インプラント治療を検討している方は、しっかり歯科医院を選ぶことも重要になることは理解しておきましょう。

計画的に上顎洞にインプラントを入れ込むサイナスリフトやソケットリフトという治療がありますがこの場合は問題ありません。

8、治療後のトラブルに歯科医院が対応できないこともある

当院にもたまに相談に来られるケースがありますが、引越しで転院が必要になったり、治療を行なった歯科医院が閉院したと言った場合にこのようなトラブルが起きてしまいます。

特に閉院の場合は、インプラント治療を行った時の治療計画やインプラントメーカー・製品情報などがわからないケースも存在し、その場合、歯科医院から対応自体断られてしまう場合もあります。

どうにかインプラントメーカーが判明したとしても、歯科医院によっては取り扱っているインプラントメーカーは異なっており、有名ではないインプラントメーカーの製品だった場合は取り扱い医院が限られ、対応できる歯科医院が見つからないなんて事もあります。

また、インプラント治療には保証制度を設定している場合がほとんどですが、保証の内容は歯科医院によって異なり、別の歯科医院では保証対象外になることも多々あります。

▪️後悔しないために出来ることはある?

インプラントで後悔するケースには様々な理由があることが分かったかと思います。

理由の中には患者さん側の管理だけでなく、インプラント治療を行う歯科医師の技術力・経験・知識の未熟さによって起こるトラブルも稀にあることは事実です。

しかし、勘違いして頂きたくないのはインプラント治療自体が原因でなく、患者と歯科医師のコミュニケーション不足やインプラントを安く提供しようとして必要最低限の検査しか行わなかったり、患者さん側の日々のケアや定期メンテナンスを疎かにし、術後に注意するべき点を怠ることでトラブルが起き、後悔に至る傾向にあります。

精密検査をしっかり実施してくれ、経験豊富な歯科医院を選ぶことも重要ですが、治療計画や術後の注意点、様々なトラブルについても事前に説明してくれる歯科医院を見つけるようにしましょう。

そして、いかに歯科医師が丁寧に説明してくれても、認識の食い違いは起こるものです。

どんな些細なことでも質問するようにし、どうしても心配なときはセカンドオピニオンも行いましょう。

インプラントは決してトラブルが多い治療でも悪い治療でもありません。

この記事を見てくれた方が少しでもインプラント治療に対して悪いイメージを払拭できたのであればで嬉しく思います。

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