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2025/06/04舌小帯異常(舌小帯短縮症)って何?

岐阜市にある、あかなべ歯科です。

検診で舌小帯異常(舌小帯短縮症)を指摘されたけど大丈夫?と心配されている親御さんは多いのではないでしょうか?

聞き慣れない名称ですが、意外にもお子様の20人に1人は舌小帯短縮症が確認されていると言われています。

そこで今回は舌小帯短縮症についてリスクや治療方法をご紹介していきます。

▪️そもそも舌小帯って?

舌小帯は舌の下裏側についている筋を指します。

舌小帯の筋の長さには個人差があり、短かったり、舌の先端に近い位置に付着している場合もあります。

このような状態を舌小帯短縮症と言われ、状況によっては様々なトラブルを引き起こす可能性があります。

舌小帯短縮症かを見極めるポイントは舌を前に出した時に舌がハートの形に見える特徴があります。

▪️小帯短縮症だとどんなトラブルが生じる?

舌小帯が短かくなっていたり、舌の先端に近いと舌の動きが制限されます。その影響で発音障害や食べ物を飲み込む際に力が加わらない状態になる可能性があります。

状態によっては、顎が小さくなってしまい下の歯の歯並びに悪影響を及ぼすこともあります。

また、舌の位置は通常上顎面に接した状態が正常ですが、舌小帯が短いことで位置が下顎側に接してしまうことがあり、この場合は口がポカンと開いた状態になりやすく、口呼吸になり風邪をひきやすくなってしまいます。

赤ちゃんの場合であればより注意が必要で、乳房への吸い付きが浅くなり、吸い付きが弱いため、哺乳不十分のまま疲れて寝てしまうと体重が増えない可能性もあります。

▪️治療方法は?

治療方法は主に機能訓練と手術の2種類があります。

舌小帯短縮症が軽度の場合であれば機能訓練で改善されることがあります。ひどい場合は機能訓練で改善は見込めず、舌小帯を切る手術(舌小帯伸展術)が行われます。

手術と聞くと心配になるかといもいますが比較的安全で、難しい手術ではないので過度に心配する必要はありません。

手術の手順は、局部麻酔を行い舌小帯を切ります。その後縫合、止血を行い、翌日傷口を確認して問題が生じていなければ1週間後には抜糸を行なって癒着防止の舌のストレッチをして頂く流れになります。
最新の研究では、手術後にも機能訓練を行なった方が良いという報告もあります。当院では、手術の後の改善具合に応じて、機能訓練を併用しています。

機能訓練方法は舌を上顎側に吸いつけたり、口を開けたり閉めたりしながら舌を動かす運動、舌の動きを広げるエクササイズ、発音トレーニング、口周りの筋肉全体のバランスを整える訓練が行われます。

▪️まとめ

いかがだったでしょうか?

舌小帯短縮症は自然に治ることはごく稀と言われており、ほとんどの場合は治療が行われます。

もしも歯科検診で指摘された場合はちゃんと歯科医院に相談することをおすすめします。

舌小帯短縮症が軽度か重度かの状況にもよりますが、放置してしまうと様々なトラブルを引き起こす可能性があるのは事実です。

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