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2023/06/28重曹で歯磨き

岐阜市にある、あかなべ歯科です。
歯磨き粉の代用として、重曹を使って歯をキレイにする手段があることをご存知でしょうか?
本当に重曹で歯磨きを行っても大丈夫なのか?デメリットはないの?歯が白くなるって本当?そんな疑問に答えていきます。

■そもそも重曹で歯を磨いて大丈夫なのか?
重曹は研磨作用が高く、洗剤などに含まれており、頑固な汚れを落としたり、酸性を中和して油汚れを落とします。熱や酸によって炭酸ガスを発生させるため、汚れを浮かしたりなど、優秀な働きをしてくれます。
洗剤に使われているのに口の中に入れて大丈夫?っと思われるかもしれませんが、重曹自体は炭酸水素ナトリウムと言う成分で構成されており、大量に摂取しない限り身体に悪い影響を及ぼすことはありません。
そのため、研磨作用が高いという点もあり、歯が白くする効果が期待できると、歯磨き粉の代用として使われている方も多くいます。

■重曹で歯は白くなる?
結論から言うと、歯科医で行うホワイトニングのように歯自体を漂白して直接白くことはできません。ただし、研磨作用が高いため、歯の表面の汚れや、着色汚れを除去できるので、ご自身本来の歯の色に近づけることは可能です。
表面の着色汚れを落としたいと考えているなら重曹で歯磨は効果的ですが、歯の白さを上げたいと思っているようであれば、歯科医院で行う医療ホワイトニング一択になります。

■重曹で歯磨きするうえでに注意点

・重曹のアルカリ性に注意
重曹はアルカリ性のため、油脂やタンパク質を分解する効果があり、濃度が高かったり、回数が多くなると口腔内に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、正常な口腔内は唾液の作用によって中性に保たれています。口腔内がアルカリ性に偏ることで、歯石が形成されやすく、歯石は多くの細菌の住処になるので、虫歯や歯周病の原因に繋がります。

・重曹の研磨力に注意
重曹には大変高い研磨作用があることは分かったと思います。
ブラッシングを行う際に、強く擦ってしまうと汚れと一緒に歯も削れてしまいます。表面が傷つくと歯に小さな凹凸ができてしまうため、逆にその凹凸に汚れや着色がつきやすくなります。また、知覚過敏などの痛みの要因にもつながるためブラッシングの力加減には注意しましょう。

■まとめ
いかがだったでしょうか?
重曹で歯磨きを行った場合のメリットや注意点は理解いただけたのではないでしょうか?
単純に歯の汚れを落とすことを目的とする場合は、正直お伝えすると、市販の歯磨き粉を使用した方が研磨作用による歯の負担は少ないため、わざわざ重曹で磨く必要はなと思います。
ご自身の元々の歯の色に近づける事が目的であれば、注意点をしっかり抑え、重曹を活用するのは良いかもしれません。しかし、歯の着色には種類があり、研磨作用だけでは改善しない場合もあるため、一番はかかりつけの歯医者で相談されることをおすすめします。

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