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2023/08/30歯ブラシに除菌は必要?
岐阜市にある、あかなべ歯科です。
みなさんは歯ブラシを除菌した経験はありますか?そもそも除菌する物なの?水洗いしかしたことないって方はほとんどではないでしょうか?
今回はそんな歯ブラシの除菌について詳しく話していきます。
▪️歯ブラシの除菌は必要?
歯ブラシを除菌していない人は8割以上だと言われており、ほとんどの方は水洗いで済ませています。また、1本の歯ブラシを4週間以上使用している方は6割以上と言うデータも出ています。
歯を磨いた歯ブラシには様々な細菌(サルモネラ菌・ブドウ球菌・大腸菌・ミュータンス菌など)が付着しており、その数は子供の歯ブラシで15万~100万個、大人の歯ブラシで4,000万個以上との結果も出ています。この細菌の量は便座よりも多く、そう聞くと確かに除菌する必要がありそうと思う方も多いのではないでしょうか?
▪️歯ブラシの除菌方法
歯ブラシの除菌方法は色々あります。現在では歯ブラシ専用の除菌機や除菌キャップなども販売されていますが、今回は手軽にできる方法を紹介していきます。
・紫外線による殺菌
イメージされている通り、日光に歯ブラシを浴びさせる方法です。普段使用した歯ブラシは洗面台に定位置に置いていると思いますが、一週間に1度でもいいので1~2時間ほど日光に当てるだけでも殺菌効果があります。
・イソジンなどの消毒液を使用する
うがい薬などのイソジンをコップに数滴垂らしで水で薄め、そこに15分ほど浸け置きし、その後浸した歯ブラシは流水で洗い流すだけで消毒ができます。
・重曹を使う
こちらもイソジン同様に重曹を水で薄め、そこに歯ブラシを浸け置きし、流水で洗えば消毒完了です。使用する重曹はなるべく人体に害が出ないように、食品用の重曹を使用することをお勧めします。
※【歯ブラシの乾燥が重要です。】
流水で洗い流した歯ブラシは濡れたまま保存すると雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうため、しっかり乾燥させてから保管するようにしましょう。
▪️やってはいけない歯ブラシの除菌方法
上記で述べた除菌方法以外にもやり方は様々あります。基本的には人体に害を与える方法と歯ブラシが痛む方法は避けるようにしましょう。
具体的には漂白剤を使用したり、入れ歯用洗浄剤、アルコール除菌、熱湯で除菌などです。
除菌しきれない・用途以外の使用はNG・歯ブラシを痛める可能性があるといった理由から避けべき除菌方法と言えます。
▪️歯ブラシの保管方法について
除菌と合わせて必要になるのが歯ブラシの乾燥です。濡れた状態で保管すると雑菌の繁殖、ひどいとカビが生えるなんてこともあります。
基本的には歯ブラシが乾燥しやすい状態を保てるよう保管することを心掛けましょう。
※保管NG例
・毛先を下にしてコップに入れて保管している場合は毛先が乾きずらく雑菌が繁殖しやすい環境になってしまします。
・洗面台などの収納の中で保管する場合は密閉になってしまいがちなので、毛先の十分に乾燥せず、雑菌が繁殖しやすい。
・一つのコップに複数の歯ブラシを保管する場合、こちらは毛先を上向きに入れたとしても毛先同士が触れ合う可能性があり、雑菌をうつしあったり、繁殖しやくすなります。
・歯ブラシキャップをしている
歯ブラシキャップをすることで密閉空間となってしまうため、湿気がキャップの中に溜まり、乾燥しずらい環境になってしまいます。
▪️歯ブラシの交換時期について
歯ブラシの除菌についてお話しして来ましたが、除菌をしているからといって同じ歯ブラシを長く使えるということではありません。1日3回歯磨きをした場合の歯ブラシの寿命は1ヶ月と言われています。
理由は使い続けることで毛先がどんどん広がっていくからです。毛先が広がると丁寧にブラッシングしたとしても歯垢除去率が低下します。歯垢除去率が低下することで磨き残しが発生し、虫歯や歯周病もリスクを高めます。
▪️まとめ
様々な歯ブラシの除菌方法をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?確かに便座より汚い、ましてやお口の中に入れるとなると除菌したくなりますよね。
ご自身に合った除菌方法は見つかりましたか?
今回はあまり詳しくお話ししませんでしたが、市販の歯ブラシ専用の除菌機を購入されるのも一つの方法です。紫外線が照射される歯ブラシキャップなんかもあるので気になる方は調べてみてください。
また、数ある除菌方法の中でも当院がお勧めしているのは「歯ブラシ専用抗菌スプレー」です。イータックオーラルケア 歯ブラシ・口腔ケアグッズ用 防菌スプレーと言う商品になります。