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2024/07/31矯正治療の1期治療と2期治療について

岐阜市にある、あかなべ歯科です。矯正治療には1期治療と2期治療があることをご存知でしょうか?お子様の歯並びが気になり、調べている過程で治療が1期と2期で分かれることを知った方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は矯正治療における1期治療と2期治療の違いと、よく勘違いされる内容についてもお話しして行きます。

▪️1期治療と2期治療は治療内容が根本的に違う

矯正治療は、乱れた歯列をワイヤーやマウスピースを長期間使用して負荷をかけ、歯並びを正しい位置に動かすというイメージがあると思います。これは2期治療にあたり、1期治療は子供が行う治療で、顎がまだ成長しきっていない状態を利用して、顎を広げる治療を行い歯が生えてくるスペースを確保する方法になります。

1期治療
1期治療は大体5歳~12歳頃までに行う矯正治療のことを言い、小児矯正とも呼ばれています。歯並びが悪くなる要因は主に顎の幅が狭く、歯が生えるスペースが確保できないことにあります。スペースが確保できないことで正しい位置で歯が生えてこず、歯が乱れてしまいます。

そこで顎の成長時期を利用して顎を広げる治療を行います。特に5~7歳では歯の生え変わりの時期ということもあり、専用の器具(拡大床やインビザラインなど)を使用し、生え変わるスペースをキープしやすい適正期です。このように1期治療は歯列を綺麗に整えることではなく、顎のスペースを確保し、歯がしっかり収まる土台を作るための治療です。

2期治療
2期治療は皆さんが矯正治療として認識している通り、歯列を整える治療です。永久歯が全て生え揃ってから行う矯正治療で、成人矯正とも呼ばれています。ワイヤーやマウスピースといった矯正装置を使用して歯並びを正常な位置に整える治療になります。1期治療は行わず、2期治療からスタートする場合は顎が成長を利用できないため、顎を広げる治療は難しく、広げたとしてもなかなか安定しません。そのため綺麗に歯列を並べるスペースを確保するために抜歯を行うケースが多くあります。

1期治療と2期治療で勘違いされやすいこと
お子様の歯並びが気になり、1期治療を検討されている方の中には、1期治療さえすれば矯正治療は終わりと思われている方が多くいます。しかしそうではありません。もちろん1期治療で歯の生えるスペースを確保しているため、ほとんどの場合はそこまで大きな歯列の乱れは起こらないと言えますが、顎を広げスペースを確保するだけでは綺麗な歯列は目指せません。

1期治療でしっかりとした顎の土台作りをし、2期治療で歯並びを整えると言う流れが最も最適な矯正治療のやり方です。そして1期治療を行なっておくことで抜歯を避けることができ、2期治療の期間短縮やコスト削減につながります。

まとめ
いかがだったでしょうか?矯正治療といっても1期と2期では治療内容が全く異なることが分かっていただけたかと思います。矯正治療は早いうちにやったほうがいいと聞いたことはあるかもしれませんが、これは子供の段階でしっかり顎の土台から治療が行えるため、抜歯や期間、費用といった患者さん側の負担を減らせれるからであると同時に、最も歯列を綺麗に並べられる可能性があるからです。

矯正治療は歯列の見た目を改善するだけではなく、虫歯予防や歯周病予防にも繋がります。歯列が綺麗であれば尚更ブラッシングも丁寧にできるためより一層予防につながります。

お子様の矯正は1期治療と2期治療を合わせて1つの矯正治療と認識しておきましょう。

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