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2023/07/26乳歯の抜ける順番

乳歯の抜ける順番

岐阜市にある、あかなべ歯科です。

今回は親御さんからよく質問をいただく乳歯の生え変わりについてご紹介します。通常乳歯は6歳ごろから抜け始めることが多いですが、中には抜け始めが早かったり、遅かったり・・そうなると親御さんは心配になるものです。詳しく見ていきましょう。

▪️乳歯の生え替わりの順番について

乳歯は生後6ヶ月頃から生え始め、3歳頃には全て生え揃います。乳歯は全部で20本あり、上下で10本づつです。その後、冒頭でも述べた通り、6歳頃から抜け始め、生え変わっていきます。まず、下の前歯が抜けほとんど同じタイミングで奥歯(6歳臼歯)が生えてきます。基本的には前歯から奥歯へ向かって抜けていきます。(下の表参照)

また、上の乳犬歯~第二臼歯は、ほぼ同時に抜けることも多いです。

名称 上の歯抜ける順番 下の歯抜ける順番
乳中切歯 1(7~8歳頃) 1(6~7歳頃)
乳側切歯 2(8~9歳頃) 2(7~8歳頃)
乳犬歯 5(11~12歳頃) 3(9~11歳頃)
第一乳臼歯 3(9~11歳頃) 4(10~12歳頃)
第二乳臼歯 4(9~12歳頃) 5(11~13歳頃)

 

▪️乳歯の生え替わりの順番や年齢が違う

乳歯の抜ける順番が違うと親御さんが不安になるのは当然です。しかし、過度な心配をする必要はありません。乳歯の抜ける順番や年齢には個人差があります。基本的には多少の誤差であればきちんと永久歯は生えてきます。それでも不安な方は歯科医院にてレントゲン検査を行い、今後の生え替わりについて調べていただくと良いでしょう。

▪️永久歯が生えてこない場合もある?

乳歯は抜けたのに永久歯がなかなか生えてこない場合もあります。では、どのようなトラブルが起こっている可能性があるのか見ていきましょう

・埋伏歯

顎が小さい、または、歯が大きいなどの原因で生えてくるスペースが確保できていない、歯の位置がずれている。歯と骨がくっついている、などの原因で永久歯が埋伏歯になり、なかなか生えてこない場合があります。埋伏歯はそのまま生えてこなくなるわけではなく、3~4年ほどかけて自然に出てくる場合もあります。

乳歯が残っている場合は、様々な処置を行ことがあります。乳歯を抜いたり、場合によっては歯並びに関係してくるので矯正治療が必要になったりします。

・先天性欠損歯

乳歯の下に元々永久歯がない場合です。原因は妊娠時の栄養状態に起因すると言われていますが、明確には分かっていません。先天性欠損歯の場合は永久歯の歯胚がないため、いくら待っても生えてきません。噛み合わせなどに問題が生じる場合は入れ歯やインプラント、ブリッジなどの処置を必要とします。

▪️グラグラした歯は強制的に抜いても大丈夫?

多少のグラつき程度で抜くのはやめてください。歯茎が傷ついたり、歯根が歯茎の中で折れて残ってしまう可能性があります。

経験があるかと思いますが、歯がグラつき始めると気になって舌でグラついた歯をいじったりしますよね?それを繰り返すことで自然と同じような形で抜け落ちます。基本的には無理やり抜かず自然と抜ける、または、自然に抜けるよう促して抜けるのを待ちましょう。

▪️まとめ

いかがだったでしょうか?

乳歯の生え替わりの順番が違ったり、早いなど親御さんが不安になるのは分かりますが、お子様には体の成長に個人差があるように乳歯の生え替わり時期や順番にも個人差があります。過度に心配せず永久歯が生えてくるのを待ちましょう。

ただし、生え変わる時期の目安から半年ほど生えて来なかった場合は歯科医院に相談をおすすめします。

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